白いネコは何をくれた? [ 佐藤義典 ]

今年最大の楽しみ!になりました、はい。

マーケティングのプロフェッショナル佐藤義典さんと安部徹也さんの講演があります。

安部徹也さんの本はすでに読んでしまい、今回は佐藤さんの本。

白いネコは何をくれた?
白いネコは何をくれた?


人生を変えるマーケティング戦略

と表紙にありますが、ごめんなさい、読み始めは

「ほんとかなぁ」

って思っていました。さらにいうと、ネコは話すという設定あたりで、

「ううーん」

と思ってしまいました。

で、最後まで読んでホロリときてしまいました。

だまされたと思って読んでみると、だまされることなくだまされます!

このフレーズに尽きると思うのですが、一度読んだ方なら共感してもらえるのではないでしょうか?

「BASiCS」という戦略論について前半はライトノベル風にかかれており、後半が戦略についての解説となっています。
今まで読んだビジネス書ではなかった構成でした。

心に響いたフレーズは前半にいきなりやってくるのですが、

「今日を変えなければ明日は変わらない」

というところ、かなり引っかかりました。

このフレーズ、文言こそは違いますが、高校時代に親友に言われたことがよみがえってきました。

「お前の明日はいつやねん!」

当時の自分は「今日はぜったいムリやわ、明日やんねん」という逃げがとても多かったようで、親友にそう怒られました。

※ちなみに、当時は関西に住んでいたので、関西弁ですが、いまは東京弁?にすっかりなっています…。

すべては今やるかどうか

そんなことはたぶん、みんな気づいていると思います。でも、いろいろ理由をつけてやろうとしない。で、実際にやってみるとどう変わるかは、この本が教えてくれます。


最後に、残念だったところは1つだけありました。
(佐藤さん、生意気いってごめんなさい)

後半、上司やコンペの競合先に対しての気遣いがあってもよかったんじゃないかなぁって感じました。(なぜそう感じるかは、ネタバレになってしまうので、ここでは書きません)

そこだけ、そこだけが違和感を覚えました。

自分と相手がWin-Winの関係は大切だと思います。

でも、さらにいうと、そこに出てくる関係者も入れて、

Win-Win-Lose

ではなく、

Win-Win-natural

というか、fanというか、そういう関係が気づけるようにしてほしかったなぁという展開に関しての感想です。

主人公は20代の自分ととてもかぶっており、当時の自分も同じようなことをしていました。

でも、現在30代半ばの自分はそう感じるあたり、この10年で社会人として成長したのかもしれませんね。