餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか? [ 林 總 ]

カラクリ本(仕組み本)だと思って読んでみると…。

餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?
餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?


表紙の隅には

読むだけで「経営に必要なセンス」が身につく本!

ってあります。

ストーリーは

ある日突然、父親が亡くなり、経営者になってしまった

というフィクションではありますが、経験から学ぶ会計本です。

昨年、簿記3級を受けましたが、なかなか受からず、しかも何が身についているか分からないし、どういうふうにビジネスに結びつくかも分からないまま、ひたすら解法を覚える毎日。

結局、簿記の知識を得ることから、試験に合格することが狙いになってしまったのでした。

SEだし、あまり簿記も日常業務に関係ないし、そもそも勉強しても宝の持ち腐れになりかねないので、診断士の財務・会計を受けて(しかも不合格になって)から、会計は避けてきた
気もします。

さて、この本ですが、そんな自分にぴったりというか、何のために会計を学ぶのか、それを知ってどうするのか、がびっしりと詰まっています。

前知識がいくつかあったので、すんなり入れましたが、何もしらないでいきなりこの本を読んでもちょっとつらいかな。

いくつか、ビビッとくるフレーズがありました。

P211「思うだけではダメだ。具体的に何をしようとしているのか」

エピローグの最後に出てくるフレーズですが、かなりズシンと心に響きました。

また、最後にバランス・スコアカードが登場して、この物語は終わります。

バランス・スコアカードは聞いたことがあったのですが、こういうまとめかたをされるとかなり理解しやすいです。

バランス・スコアカードについても、ここからスタートできそうです。