小室淑恵さんの「6時に帰る チーム術」で得たこと

ワークライフバランスコンサルタント養成講座の第2回目で配布された本‥‥いや、テキスト、かな。

なぜ、あの部門は「残業なし」で「好成績」なのか? 6時に帰る チーム術/小室 淑恵
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「チーム術」とありますが、「はじめてのマネージャーの教科書」って感じの本でした。

なぜ?

が、いろんな視点から書かれています。

たとえば、

どうして今チームを変えるべきなのか?
(本にあるように、社会・企業・仕事・個人の4つが変わったからなんですけど)

はとても説得力がありました。

また、アラフォー世代の管理者が、どうしてチームマネージメントができないのかもよく理解できます。

ワークライフバランスを「仕事と生活の相乗効果」と小室さんはよくいっていますが、「相乗効果」の身近な例、たとえば、部署間や社外連携での効果が書いていました。


本の後半のツール編では、小室さん自身が体験から編み出したツールが満載です。

こういうツールがあるっていう紹介だけではなく、

「こういうことが背景で生まれたツールはここまで進化していまこうして使っています」

という25のツールが登場します。

「コミュニケーション不足から生じる信頼関係の欠如」を具体的にどういうステップでどう対処するかがこの本に順序よく書いており、その気になれば本を読んでいる途中から実行可能です。

でも、いろいろ理由つけて実行しない人が多いんでしょうね。

なので、利用例としては、事前にこの本を読んだ後、マネージャー研修でこれらのツールを元に、自分でいくつかオリジナルを編み出すのが一番いい進め方だと思います。

ちなみに、ツールの中で1つだけわかりにくかったのがP106の「カエル会議」。

てっきり「帰る会議」だと思ったら、「変える会議」だったんですね。

業務終了後に、みんなタイムカード押して、帰る準備して会議室に集合!で、一斉に帰る!

って思っていたら、ぜーんぜん違いました。


最後に、読んでいて、1つだけ、気になったことがありました。

現場には「その素質がたまたまこの会社に合わない人はいる」ということ。
また、「メンタル面に大きな悩みを持ってしまい、上司だけではどうしようもない部下はいる」ということです。

ここに遭遇した場合、このツールを使ってもあまり効果がでないと思います。

実体験から、ほめるマネージメントを一生懸命にしたのですが、ポジティブさや期待感が逆にプレッシャーになってしまいました。

この場合は、人事部にすぐに相談して、根をあげることが重要だったりします。

26番目のツールとして、「時には誰かに頼って根をあげる」っていうのも人間味があり、必要なことかもしれません。