本田流金融リテラシー
本田直之さんのビジネス家計簿を購入し、はじめの3行を読んで、なんか、現実に目を向けるのが怖くて、挫折。
1週間以上、経過。
このままではいけないと思い、明日の給料日を前に最初に解説を思い切って読んだら、目から鱗。
今日は、この本の解説をじっくり読みました。
解説は一言でいうなら、
本田直之流「金融リテラシー」
ですね。
ビジネスパーソンのための家計簿―本田直之式アカウントブック
著者:本田 直之
販売元:主婦の友社
発売日:2009-07-02
おすすめ度:
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本田直之さんが書いた本という観点からいうと、
はじめに
解説
のわずか20ページちょっと。
メインは家計簿なのですが、本田さんの文章を楽しみにしている人には物足りないと感じる方もいるかと思います。
私もそうでした。
でも、
この本の醍醐味は、アウトプットにあり
ます。
なんとなく分かったとか、理解したじゃあ、通用しなく、自分でアウトプットできるかどうか、なんですね。
そして、わずか20ページですが、内容が深いです。
行間を読むといいますが、きちんと理解して進めないと、家計簿を付けることができません。あ、いや、そう思います。
解説の冒頭では、
家計簿=ダイエット
という例でうまく説明しています。
女性はダイエットしたことがある方が多いと思いますが、男性のビジネスマンで、このたとえはどうなのかなってふと、思ったりもしました。
自分はしたことがある派なので、すごく理解できましたけどね。
投資をする前に家計簿をつけよう
ってありますが、この解説を読んで理解すると
お金を使う前に家計簿をつけよう
というのがまずベースにあるようになります。
そして、私が実際に、この本を読んでいて、逃げ出した理由も、本田さんは見透かしてなのか、書いていました。
問題は潜在化していて、それに気づいていないだけ
そうなんです、その潜在化していることに立ち向かう勇気がなく、逃げ出して、この本を放ったらかしにしちゃったんです。
でも、もう大丈夫!
いまは、立ち向かう決心をしたのだから。
不景気で、問題は一気に顕在化する
とありますが、その前に顕在化させるかどうかが大切です。
つまり、
外部の力で問題を顕在化する
のではなく、
自分の力で問題を顕在化させる
ことが大切で、そのノウハウがこの本には書いてありました。
中盤では、お金の流れについて書かれています。
ここから少し難しくなるのですが、わかりやすく書いていました。
っていっても、3回ぐらい読み返さないと理解できなかったんですけどね。
可処分所得=手取給与
固定費(ほとんど毎月支払う固定の金額)
変動固定費(毎月支払うけど変動する金額)
この3つ、具体的な例とともに理解しておかないと、実際に家計簿つけるときにパニックになります。
次に、可処分所得をどう使っているかが書かれており、
可処分所得の10%を自己投資
とあります。
ここが本田流ですね。
よくあるのが、
・自己投資をきちんとしよう
→「きちんと」ってなに?
・給料の何パーセントは自己投資にしよう
→給料っていうのは支給or手取り?
といった曖昧ではなく、具体的なアドバイスが実行に移す際にはとても大切なんですよね。
お金の使い方も次の3つに区分しています。
①投資:支払い金額以上の価値があるもの
②消費:支配い金額とほぼ同等の価値のあるもの
そして、
③浪費:支払い金額以下の価値になってしまったもの
ここまで来ると、少しやる気がでてきます。
でも、後半には
家計簿はおおざっぱでいい
とあります。
そのおおざっぱのコツも書いているあたりが、本田流ですね。