丹羽宇一郎さんに会ってきました
- 丹羽宇一郎さんといえば、有名ですよね。
現在は、伊藤忠商事の取締役会長です。
ビジネス書ではじめにがつーんときたのは丹羽さんのこの本でした。
- 人は仕事で磨かれる/丹羽 宇一郎
- ¥1,365
- Amazon.co.jp
育休取得中に、娘と本屋さんに行った際、わずかな時間でパラパラっと読めませんでしたが、仕事に復帰する気持ちがすごく上がったのを今でも覚えています。
その後、じっくり読みましたが、いまでも通じる良い本だと思います。
その丹羽さんにいつか会いたい!
って思っていました。
ただ、相手は会長で、こちらはサラリーマン。
でも、諦めずに、アンテナをはっていました。
数年後の、昨日、ようやくそのチャンスが来ました!
年度末の平日のしかも夕方の4時30分から開始。
即申し込んだ1ヶ月ぐらい前から休む調整をしました。
平日の講演会で、100名と割と多めなのに、早々と締め切っていたので、かなりの人気だったようです。
さて、お待たせしました!
ここから丹羽さんの講演会のまとめです。
まず、カニとナマコの漁の話。
ナマコは海から引き上げると、沖に戻る前に死んでしまうそうです。
一方で、カニは生きて、沖に新鮮な状態で戻ってきます。
それはなぜか、カニの群れの中に天敵のナマコをいれておくことで、緊張感も持つということ。
同じように、ジャガイモはリンゴを近くにおいておくと腐りにくいということです。
そして、こういいます。
いまの日本はナマコの集団になっていないか?
1990年~1999年:1st失われた10年
1999年~2010年:2nd失われた10年
そして、
2010年~:3rd失われた10年
になっていいのか?っていう話へとつながります。
その他、ビジネス的な観点では、
・人生を引き合いに出さず、歴史(過去のデータ)から学ぶ
・経済の常識として、安売りは永遠に続かない。0円になる価格競争はありえない。
・いまに、少しでもいいものをもとめるようになる
・チームがベストで、それは上司次第
・上司は、声かけ、まかせて、ほめるの3つで十分なのに、できない人が多く、その為、部下が辞める
・怒りを忘れた日本人じゃ、だめ。怒ることは正義感の表れなんだから
・怒るだけではなくフォローも大切
といった話がありました。
一方で、育児もしくは人材育成の観点では、
・日本の中で一番になったり、隣に勝つといったのではダメ。海外の同世代を見てみなさい
・その若者は、結局、その上の世代を見て、別にいいじゃんと思ってしまっているのだから、その上の責任も大きい。
・人に依存するのは日本病だが、結果、人の責任にしてしまう逃げが出てしまうからダメ
・ナマコ集団になると、緊張感がなくなり、それがリスク管理できなくなってしまうことになる
といった感じです。
いずれにしても、ナマコの話だと、日本と広くしなくても、会社や個人の身の回りでも、ナマコの集団になっているのは明らかなのに、それを意識しない自分に反省しつつ丹羽さんのお話を聞いていました。
ただ、日本がダメっていう訳ではなく、
・教育
・技術
・幅広い中間層
に関して、他国はマネや追随できないので、そこを活かしたプレミアム「高品質Japanブランド」を目指すのがいいということでした。
帰り道で思ったのですが、うちの子供たちの教育は塾や学校に100%任せるのではなく、丹羽流というか、1時間もお話聞かせていただいたので、自分でできることは教育することにしました。
でないと、子供の世代でものすごい差が出てしまうような感じがしましたので。