落語ワークショップ(5/6回)「表現の余裕を味わう~無駄を楽しむ」

落語をビジネスに活かそうと思って、いろいろと検討。


ちょうど良いタイミングで、落語のワークショップがあることを発見&申し込み!

(↑クリックすると、ワークショップの詳細が分かります)




さて、全6回の講座の第5回目は、


表現の余裕を味わう~無駄を楽しむ」


でした。






荻野アンナ先生が病気から復帰し、久しぶりにアンナ先生から講義を受けました。






テーマにある「無駄を楽しむ」に関して、さらに「落語と小説で共通する情景」についても、多くの知識を得ることができました!


以下、講座でメモした内容をまとめます。






■文学と落語の根は同じ


・16世紀の三大文豪
 1)イギリスのシェイクスピア
 2)スペインのセルバンデス
 3)フランスのラブレー



・フランスのラブレー
 ・フランスでは庶民に愛される作家の一人
 ・16世紀以降18世紀に不評となったものの、19世紀に再評価される
  →ブクトル・ユゴーバルザック、ゾラ




・16世紀のラブレーと19世紀のモーパッサンゾラの弟子)(第1回の授業で出てきた作家)との共通点
 ・「答えはない」
  →夏目漱石モーパッサンの作品を批判しているが、その批判こそが「近代文学の弱さ」
   →明治時代に勤勉さが広がり、それまであった「遊び心」がなくなってしまった
 ・焼き肉のにおいの代金として、お金の音で払う(落語では、うなぎのにおいに対して同じようにお金の音で払う噺がある)




・落語や俳諧の神髄「遊び心」




・江戸と現代の違い
 江戸は「自分で考える」が、現在は「人に決めてもらう」(人に押しつけてもらいたい)傾向がある
 また、江戸は意外と教育熱心だった。




・川柳や俳句、ビジネスでも必要なプロセス
 1)まずは、目(着眼点)が大切で、
 2)さらに、それを表現する表現力が必要




・俳句のコツ
 五七五の
  →真ん中の七は3+4での区切りが心地よく、字余り字足らずはダメ
  →最後の五は3+2だと収まりがよく、2+3だと余韻が残る


・日本のふすまは、着物の重ね具合と同じ。




・掛け軸や絵は、少し右上がりに掛けている。それで脳が補正して、並行であるように見える。



といった感じで、学術的な内容が盛りだくさんでした。