鴻上尚史さんに会ってきました!

鴻上尚史さんに会ってきました!

念願叶って、イベントで鴻上尚史さんのお話を聞いてきました。


鴻上尚史さん、演劇作家33年の「表現・コミュニケーション」について、いろいろと教わることができました。

「演劇作家」なんて、昔はここに踏み入れると人として終わりだったなんていうジョーダンから話がはじまり、話し方もすごく魅力的で勉強になりました。

他にも、「生放送でも台本はあり、放送作家がついていて、お題に関しても事前に知らされている」といったことを、笑点を引き合いに話してくれました。
実際、自分もテレビの生放送に出たことがあったので、かなり深いところまで話しちゃうんだなぁって納得することが多かったです。

もうひとつ、小泉進次郎さんのスピーチの研究結果(はじめにその土地の言葉であいさつをし、そのあと、その土地の名物を食べた感想を話す)も披露していただきました。


このように、鴻上さんは、自分の実体験とその研究結果をベースに話しており、

経験談→話の目的

といったストーリー、話し方も勉強になりました。

新鮮かつ圧倒的だったのが、鴻上流「コミュニケーションの分析力」。

コミュニケーションには2つの種類があるということです。

1)日本的な「世間の」コミュニケーション(空間)

2)欧米的な「社会の」コミュニケーション(空間)



・今の日本は、「世間」が半壊しつつ、「社会」が半分を占めているのに、「世間」に先祖返りしつつある
・「世間」に身を投じることは(それがどれだけリスクがあり危険ということを本人が知ってしまっているので)もうできない。さらに、「世間」でしか味わえなかった今までとは違って他にも楽しいことがある。

っと、鴻上さんは海外経験もあり、言われると、なるほどと納得です。


たとえ話として、「世間」は「自分のことを思ってくれてのことだから断れない」状況が続き、それがどんどん積み重なると、

「今だけだと思って、どんな理不尽なことも我慢してしまくって、さいしゅうてきにキレれしまう

という実演ありの説明をしてもらえました。


ちなみに、日本は明治まで、「世間」しかなかったとのことです。
(1980年代後半、紅白の視聴率が50%を切ったときに、「世間」が崩壊したタイミング)



離婚や退職といったように、いきなり居心地の良かった「世間」が一瞬にして崩壊し「社会」に変わることもあると話した上で、「社会」においての話し方のポイントをいくつか教えてもらえました。


また、ネガティブの受け流し方についてもいくつか鴻上流の方法があり、せめて美味しいものを食べてそれをポジティブのきっかけにするというのは、新鮮でした。
(試験など、自分が頑張ったご褒美に「おいしいもの」っていうのはやってましたが、そうじゃない使い方もあるんだなぁって、感じました。)


鴻上さん、ありがとうございました!