クチコミュニティ・マーケティング [ 日野佳恵子 ]
電通さんのAISAS
最後の「S」はShareの共有。
共有はなんといっても口コミ。
でも、この手の本はあまりなく、ようやく見つけました。
口コミで自分の会社を伸ばした実体験
クチコミュニティ・マーケティング
P21には「消費の主役は女性、中でも主婦」とあります。
業種によってはそうでないこともありますが、でもそうですよね。
P28では共感者(ここではシーダー)の大切さを書いています。口コミはシーダーを中心に展開する方法が望ましいと書かれています。
P56では個性的な名刺について。感動を呼ぶ名刺っていいですよ。
P68は当たり前のことですが、すっかり忘れていました。
デジタル製品でも人と人との結びつきの道具、うん、そうですよね。
同じくP104も考え方を改めました。
買い物は買ったときが出会いでありそこからが始まり…、すばらしいです!
P115では口コミの具体的な伝達キーポイントについて。分かりそうで分からない「情報伝達しやすいフレーズ」。略称がピンとくるあの感じです。
P118では茂木健一郎さんも「あいのり」で男女の脳の違いについて解説していましたが、そのことが詳しく書かれています。
女性は左右両方の脳で考え、男性は左脳中心。
左は論理的、右は感覚的な働きをする脳です。
っていっても良く分からないですよね?ここでは著者の日野さんは
男性は結論型で女性はプロセス型
といっています。
結論から先にいえ!っていう考え方の夫と順に話したがる妻。
これが前提にないと仕事も家庭もうまくいかないことが多すぎるようにハッとしました。
P137では何のために会社を伸ばすのかが書かれています。口コミという前提はありますが、そんな前提は関係なく、
「お客様に愛され、支持され続ける会社になるためだ」
っていう会社(経営者)はボクは好きです。
P139ではプロダクトライフサイクルについて。
これを口コミの観点でとても分かりやすくまとめています。
P143で顧客を、即、近未来、中未来、遠未来、そしてそれとは別の永遠にお客様にならない外客と分けているのも分かりやすいです。
P203のクレーム客を最上級の会社のファンと見る福島正伸さんの考え方にはやられました。
2002年に初版のこの本、いまでも色あせない良書でした。