大沢真知子さんの「ワークライフバランス社会へ」で得たこと
個人が主役の働き方
っていうサブタイトルが付いていました。
これってパーソナルブランドにも通じるものがあります。
ただ、ただし、分厚いので、かなり気合いを入れないとダメですが、がんばろう!
大沢さん、この本でワークライフバランスを次のように書いています。
仕事もプライベートもともに充実させる働き方や生き方
その双方があって人生ははじめて充実する
働くことに対する報酬はお金だけではない
家族をかかえ、お金を優先したいひともいれば、家族の世話や第二の人生を充実させるために、仕事を少し減らしたいひともいる
時間を優先させた分だけ報酬は減るが、報酬を時間でもらっているともいえる
この1ヶ月ちょっとでワークライフバランスについて学んできた全てがここにあります。
ってことで、おしまい。
待った!
それでは、この本で心に残った部分を順に説明します。
P11にはワークライフバランスを広めることを次のように書いています。
私を含めて、ワークライフバランスコンサルタントの仕事の意義がかかれています。
ワークライフバランスのとれた働き方を認め、それを社会に広めるということは、この企業文化や社会の仕事中心の価値を見直し、それを変えるところからはじまる
P20には若者の離職について、入社後3年以内に辞めるのは。10年前は4人に一人が、いまは3人とあります。
考えたら10年前にもう4人に一人は辞めているんだから、いまどきの若者っていういいかたもよくないですね。
P28には企業のひとの育て方の問題点についてあるインタビューが載っています。
P108には過労死でなくなった先輩に関してのコメントがあります。残された家族をみて感じた大沢さんの気持ちにとても共感できました。
実は、このフレーズでどんなにつらくてもワークライフバランスを広めようと思いました。
毎日のようにワークライフバランスについて勉強しているのもこれが源泉になっていたのです。
P133にはちょうどITバブルがはじけてしまったIT業界にもいえる内容です。
世の中の経済が製造業中心からサービス業中心に変わりました。
言い方を変えると、長時間労働が経済を発展させていた時代は‥‥終わったのです。
さらに言い換えると「個人の生活を犠牲にして、会社の為につくすことをよしとする価値観」は崩壊してしまっているのです。そういうことが大変わかりやすく書かれています。
同じように、女性がすばらしいものを開発する時代にもなっています。
P171にもありますが、セイコーエプソンのカラリオ・ミー、アミノサプリなどなど。
P182には子育てについて書いています。
・子育てを終えて職場に戻ってくる女性社員は必ず成長して戻ってくる。育児休業を従業員が取得することをコストととらえるのは間違っている
・母親業ほど時間の有効利用を学べる機会はない
いずれも自分が育児休暇を取得した際に感じたことが全て書かれています。
二百数十ページでしたが、とても内容の濃い、ハートの熱い1冊でした。
大沢真知子さん、ステキな本を書いていただき、ありがとうございました!