フレンチトースト基金の設立記念シンポジウムで得たこと


フレンチトースト基金の設立記念シンポジウム に行ってきました。

場所は東京の田町駅、女性と仕事の未来館です。

ビジネスで必要な力、それが「逆転判断」!-フレンチ基金会場



フレンチトーストについてはこちらのページ が参考になると思います。
ファザーリング・ジャパンさんが主催で、4月に立ち上げた様子はメディアでご存じの方も多いかもしれませんね。

ビジネスで必要な力、それが「逆転判断」!-フレンチ基金看板

内容は3部構成です。

第 1 部 基調講演 湯澤直美さん(立教大学コミュニティ福祉学部教授)
テーマ~「現代家族と子どもの貧困~「孤立」から「つながり合う」家族へ」

社会の中で一人親の家族の幸せ=その国の幸せのバロメーターっていうのが印象的でした。
この一人親の貧困率
①トルコ
②日本
アイルランド
④アメリカ
⑤カナダ
というデータを交えてお話されていました。
また、「ワークライフバランス」のワークもライフも「生きる」というところに通じるっていう説明がうまかったです。


第2 部 フレンチトースト基金プレゼンテーション

安藤さんとFJの方の二人でプレゼンテーション。
漫談ではないですが、いい感じのやりとりをしていました。


第 3 部 パネルディスカッション「父子家庭支援にいま必要なこと」
・シングルファザーさん2名(FJ 会員)
・山田亮さん(プロ主夫)
・佐々木常夫さん(東レ経営研究所代表取締役社長)
・清水朋宏さん(FQ JAPAN 編集長)
・藤原禎一さん(厚生労働省雇用均等・児童家庭局家庭福祉課)
・湯澤直美さん(立教大学コミュニティ福祉学部教授)
・コメンテーター:小崎恭弘さん(神戸常盤大学短期大学部准教授)
・モデレーター:安藤哲也さん(FJ代表)

の計8名が壇上に上がってディスカッションです。
FJの会員の方は、お名前は公開していいのかちょっと微妙なので、あげませんが、
「父親は息子にとっては最初のスーパーヒーローで、娘にとっては最初の恋人」
っていうのにはとても共感できました。

また、清水さんの海外での視点は参考になりました。
日本だけ、一人親がネガティブな意見が多いのは、共同親権があるかないかという話など資料と元に説明いただきました。

佐々木さんの「不幸は他人と比較できないし比較しても意味がない」というのには深いなぁと感じ、これは幸せも同じことがいえるんだなぁと思いました。
経営者として「ワークライフバランスすら腰の引いている経営者が多い」というのはリアルな意見だと思いました。

山田さんの資料は総まとめのような感じで、独特の観点からの説明がとてもおもしろかったです。

最後に、小淵大臣からのメッセージも届きました。

大きな会場に40人ぐらいしかいなかったのですが、参加者の意識の高さ・真剣さはとてもレベルの高いイベントだったと思います。

安藤さんも話していましたが、父子家庭については積極的に情報を得ようとすることは少ないと思います。
自分の視野を広げようと思って参加したイベントでしたが、得た物はとても大きかったと思います。