落語ワークショップ(1/6回)落語を楽しむ~寄席への誘い~

落語をビジネスに活かそうと思って、いろいろと検討。


ちょうど良いタイミングで、落語のワークショップがあることを発見&申し込み!

(↑クリックすると、ワークショップの詳細が分かります)


これを申し込んでから分かったのですが、


最終的には高座に上がって落語をする


っていうところまで目指すようです。



さて、全6回の講座の第1回目は、


落語を楽しむ~寄席への誘い~


っていうテーマでした。


初日は終日のスケジュールでして、


午前:荻野アンナさんからのおはなし

午後:鈴本演芸場で落語鑑賞


かなりハードスケジュールでした。



午前におはなしを聞いた荻野アンナさん、「金原亭駒ん奈」という落語家として落語初心者の私にも分かり易く楽しい講義でした


さすが大学の先生だけあって、学術的に「落語」を説明できるのは、すごいです。

自分が大学時代っていうと、もう13年ぐらい前の話ですが、こういう大学の先生に出会いたかったなぁって思いながら話を聞きました。


学術的な視点で落語を聞けるのは、たぶん、このワークショップだけかもしれません。

初日の講座の内容ですが、こんな感じでした。



・落語の楽屋ではいつでも「おはようございます」なんです。

 →この意味は、「自分よりも早くきていらっしゃいますね」ということです。



・落語は、昔は日本だけのものだったが、いま、もしくはもうすぐグローバル化する

 →歌丸師匠がすでにフランスで落語をしている。

 →京都九条でフランス人が落語をしている。

 →落語の「まんじゅうこわい」をフランスでする場合、そもそもフランスには「まんじゅう」がない。昔、桂枝雀さんはそのままの勢いで乗り切った。フランスでまんじゅうに似た食べ物は「シュークリーム(le choux a cheme)」で、ちなみに、「シュー」はキャベツという意味。エクレアは「un eclaire」で「かみなり」という意味だったりする。



・関西の落語は鳴り物を入れる



・落語に出てくる登場人物はキャラクター設定がある

 →与太郎・・・気のいいおバカさん

 →きちべえ・・・おせっかいもの

 →くまさん・・・らんぼうもの

 →はっつぁん



・落語家は昔の用語を軽く説明してくれる人もいる

 →志ん朝師匠や金原亭馬生師匠など



・英語では日本の文化を「クール」というが、フランスでは「Zen」という

 →特に、フランスでは漢字ブームで、特に左右対称の漢字が好き。例えば「畳」など。

 →バカボンのパパのスタイルがフランスではZenかも。



・お金かけずに手間暇掛けて

 →江戸や横浜でのイキ



・金原亭は前座名に「駒」が付く

 →金原亭と古今亭は兄弟関係

 →落語家で真打ちになるまでは長い時間がかかり、バカじゃできないが、利口じゃもたない



・実際にその場にいると凍り付くような話でも、落語だと大笑いになる

 →落語には「ゆるい」部分があり、それは現代ではなくなってしまった



・落語の話し方は「上下(かみしも)」をつける



・余興で落語をする場合、羽織を1枚持っていると良い




といった感じで授業を受けて、最後に、自己紹介とフランスの小話を全員で実演。




「あのフランス人、いい音立ててせんべい食べてるね」

「パリ」


いやぁー、結構恥ずかしかったですが、楽しい講座でもありました。




午後は、上野の鈴本演芸場に落語を鑑賞。





そして、次回の第2回の講座は、金原亭馬生師匠が登場するということです!