ニック・バーリーさんに会ってきました!
ニック・バーリーさんに会ってきました!
東京オリンピック招致での陰の立て役者とも言われる方です。
本も出ていますが、生のライブでノウハウを聞くことができました。
プレゼンの立役者が行うプレゼン(講演)を聞ける機会なんて、めったいにないので、参加出来てとってもラッキーでした。
このニックさん、元ジャーナリスト(記者)から現在、コンサルタントをされているということです。
ただ、現職との共通していることがあり、それが「ストーリー」。
そういう職を活かすステップアップあるんですね。
自分も数年前に、営業職にステップアップしたので、前職の活かし方はとても参考になりました。
基本は英語でのプレゼン資料でしたが、はじめは日本語で大きく「感謝」と書いていました。
ただ、普通の「ありがとう」ではなく「チームを代表してありがとう」というところ、しびれました。
そのあと、「ストーリーを提供する3つの原則」についてお話があります。
原則1:インパクト
原則2:明確さ
原則3:理解
このうち、「原則3」に関しては、コンサルタントとしての流儀のようなものがニックさんにはありました。
あぁしろ、こうしろっていうコンサルは最悪
で相手には理解してもらわないといけないことです。
ちなみに、東京オリンピックの招致のメンバーにはこの理解という観点では2年の準備が必要だったということです。
さらに、「スピーチの流れ」についてのお話。
プレッシャー → 喜び・興奮
で、スピーチにはプレッシャーがつきものだという話です。
話の中心は、
「7つのコミュニケーションのテクニック」
でした。これは、上で紹介した本にも書いていると思いますが、実際に、身振り手振りで教わると、すっと入って理解できます。
以下、自分でメモしたエッセンスだけまとめますね。
テクニック1:まずは算数から
・プレゼンが1時間だとしたら、普通の人は「1時間にどれぐらい詰め込むか」を考える。
そうではなく、「1時間をどう分けるか」が大切だ
・物は奇数じゃないと覚えられない
・オーディエンスの集中力は5分程度
・「○○だから○○はムリ」という思い込みはバカげている
・3つのパワー
→生まれたときにはすてに3(自分、ママ、パパ)
→3は記憶に残りやすい
テクニック2:オーディエンスを理解する
ステップ1:聞く人はどういう人か?を事前に入手&対策で準備
ステップ2:じゃあ、その全員に共通すること「問題点」は何か?
ステップ3:その「問題点」の逆をついていく(具体的な一手を打つ)
・オーディエンスは何を期待しているのか?
→自分はどう助けることができるのか?
テクニック3:インパクトを演出する
・プレゼンは資料じゃない。「視覚と音と言葉」で演出する
・インパクトは「シンプルで少ないことば」による興味を持たせる
・スタートで相手の予想をうらぎる
・個人的な話で心が動かせる
・あえてほほえむ
→ほほえみ(スマイル)は2つの役割
1)世界胸中の意味
2)自身のあらわれ
・固定概念の逆がインパクトになる
テクニック4:インパクトを継続させる
・はじめのインパクトを音波のように継続させる
→のこぎりのような波はNG
→「MV」のように波の底辺では動画で視覚に訴える
テクニック5:視覚に訴える
・次の集中のために動画を使う
→それは感動的なものではないといけない
・ビジュアルではスティーブジョブズが上手な演出をしていた
・写真は1000の言葉以上のものを語る
・スライド=×箇条書き=×読み上げ資料
=>ビジュアルサポートのツール
テクニック6:明確なビジョン(意志)
・スティーブジョブズの得意芸
・1つだけを伝える
テクニック7:パフォーマーになる
・リハーサルと練習しかない!
・舞台の上では演技をする
その他、共感した内容もまとめておきます。
・ストーリーを作るためには、次の2つ
→人と話すこと
→質問をすること
・海外では「メディアトレーニング」をしている
この必要性は、一般のサラリーマンの自分でも10年ぐらい前に気づいていました。
元々は、本田直之さんにお会いした際、常に「メディアキット」をもって置いた方がいいってアドバイスがあったので。
実際、雑誌やテレビに出る機会があり、身をもって自分はメディアトレーニングをしてきたのですが、今回、ニックさんのお話を聞いて、いままでやってきたことは間違いなかったと確信できました。
・日本はかしこまりすぎなので、カジュアルにする練習が必要
・オリンピック招致のアドバイザーで気をつけたこと
→誠実な対話で信頼性をとにかく高めるように意識した
→正直に、ときにはジョークを含めて話す
・緊張のコントロール
→とにかく練習しかない(何も見なくても話せるぐらい)
→ひとそれぞれリラックスの仕方は違う
それにしても、かなり多くのことを聞くことができました。
ニック・バーリーさん、ありがとうございました!