抜歯直前

(この文章は、抜歯してから、数週間後にまとめて書いて、当時の日付で掲載しています。親知らずを抜いた場合、ネットでは、次の情報があり、不安状態のまま、今も痛みと闘っている状態な訳ですが…。

1)数日で痛みのピークとなる

 →ピークは1週間でも達することがなく、歯医者さんすら不思議に思っていました。

2)アゴの骨を削っても(自分の場合、このタイプでした)1週間ぐらいで痛みは治まる

 →治まるどころか、次第に痛み止めも効かなくなってきました。

3)ドライソケット(抜歯した骨の部分がむき出し状態)の場合、絶望的な痛みが1ヶ月ぐらい続く

 →違う病院(休日病院)で、ドライソケットと診断されました。

ちなみに、ゴールデンウィーク中に休日やっている病院へ行くハメになりました。)

 

 

 

歯医者に到着した後、健康チェックの問診票の記入。

血圧を測定し、自己診断から、検査による健康チェックを実施。

大学病院の先生は既に準備しており、18時に診療(このあと45分ぐらいの手術になるのですが…)が始まりました。

 

当然というか当然の麻酔から開始。

それから、数分放置され、口の中がしびれてきたら、いきなり始まります。

「終わるまで目を閉じているように」

と入れて、器具が次々と口の中へ入ります。

時々、

「ゆっくり鼻で呼吸して」

と言われた直後、

ボッキボッキ

という音が何回かします。

そして、鉄の上に何かが転がる音がします。

カロン

「お疲れさま。1本目は終わりましたよ」

ここで、10分ぐらいかな。

この調子で、あと10分かと思ったのですが、そうなりませんでした。

大学病院の先生と主治医、助手の方が何か話しています。

「親知らずの根本が肥大化して、ちょっと厳しい。アゴの骨を削ってあと、割ってから引っ張ります」

全く、状況が分からず。

寝たままですが、立ちくらみがしました。

そこで、急激な痛みが発生!

「あ、痛い?」

顔を小刻みに縦に振ります。

「麻酔を追加しますね」

それでも、痛みます。

結局、麻酔は初めの1本に加えて、3本ぐらい追加しました。(合計、4本!)

なのに、痛い…。

「これは…」

先生が言葉を失いました。

ずっと全身の力が入っていっぱなしだったので、足がガクガク震えてきました。

「痛ければ、緩めるので、左手を挙げてください」

一体、なにを「緩める」んだろうって思ったものの、次々に襲ってくる痛み。

20回ぐらい、左手を挙げました。

しかし、今度は左手を挙げる力がなくなってしまい、痛いまま、一気に治療が進みます。

たぶん、この痛いのが、アゴの骨を削っていたときだったと思います。

パッキパッキ

また、イヤな音がして、

「ふぅ-、お疲れさまでした」

ようやく、抜歯が終わったようです。

「ちょっと、このまま横になっていてください」

先生はその場から去りました。

(主治医の先生と話している小声が聞こえました。)

抜いた奥歯を見せて何か話しているような感じでした。

「じゃ、抜いた皮膚のところを縫っておきますね。目は開けて大丈夫ですよ」

まだ、続くのか…。

なんとも言えない感じで縫われていきました。

「ガーゼを噛んで、そのまま待っていてください。イスは戻しますね」

時計を見ると、6時40分でした。

全身の汗が急に乾き、肌寒いです。

5分ぐらい、その場で安静にして、ガーゼを取ってもらって、待合室へ。

抜歯後の注意事項を受け付けで聞いて、

抗生物質(3日分)

・頓服の痛み止め(3回分で4時間以上空けて服用)

・うがい薬

・注意事項のプリント(入浴は避ける。なるべくうがいはしない。運動はダメ)

をもらって、終了。

 

このあと、麻酔が切れた途端、とんでもない痛みが襲ってくるのでした。

 

 

つづく。